アメリカのスポーツウェアブランド「Champion(チャンピオン)」を象徴する、縦縮みしにくいスウェット
Champion Reverse Weave(リバースウィーブ)は、生地を通常とは約90度回した「横目(クロスグレーン)」で裁断・縫製することで、着用や洗濯による縦方向の縮みを抑えた製法、およびそれを用いたスウェットの総称です。考案はセールスマンのサム・フリードランド(Sam Friedland)とされ、1934年頃に着想・採用、1938年に特許出願、脇の伸縮ガゼットを加えた仕様で1952年に特許が確定したとされます(資料により「特許=1938年」「1952年」と表現が揺れるため、年は幅をもって理解するのが安全です)。
ディテールと製法
最大の特徴は前述の横目使いで、これにより縦に縮みにくくなります。脇には三角形の伸縮リブ(エクスパンション/Vガゼット)が入り、横方向の縮みを抑えつつ可動域を確保します。袖・裾は太めのリブで、縫製は強度の高い二本針(フラットシーム)です。なお「サイドのガゼット(リブ)=リバースウィーブ」という説明は誤りで、リバースウィーブは生地方向の製法、ガゼットは別の縫製仕様です(混同が頻発するため注意)。
年代判別の軸(タグ世代)
ヴィンテージの年代判別は、主にネックのタグ(ブランドネーム)の世代で見ます。古い順に〈ランナータグ(走る人ロゴ・最初期)→ 叩きタグ(〜1960年代。社名表記が1967年にKnitwear CompanyからProductsへ変更されたとされる)→ 単色タグ → 三色(スクリプト)タグ → 刺繍タグ・刺繍ロゴ〉と移ったとされます。ただし各タグ世代の年レンジは資料・販売店によって食い違いが大きく(特に単色タグ・三色タグの開始/終了年は日米のガイドで10年近くずれることがあります)、年は「諸説あり」として幅で捉えるのが安全です。RN番号(例:26094)は長年共通で年代特定には使えないとされます。
生産国・市場価値
1990年代半ば頃まではおおむねアメリカ製(Made in USA)で、これはヴィンテージである蓋然性の目安になります。以降はメキシコ・中米などへ生産が移ったとされます。市場価値はタグ世代の古さ・無地/プリント・サイズ・色・状態などで決まるとされ、Made in USAの旧タグで状態良好な個体が好まれる傾向です。相場は時期により変動します。
年代の見分け方(早見)
以下の順に見ると絞り込みやすいです。
(1)タグのロゴ=ランナー/叩き/単色/三色/刺繍 のどの世代かを起点に絞る
(2)Made in USA・素材表示(コットン比率)の有無で年代と当時物/復刻を補強
(3)脇のガゼット・縫製・プリントの質感を総合
各移行年には諸説があり、特に単色/三色タグの年・ガゼットの形状(両V/単V)による年代断定・特許年は断定しないのが安全です。
バリエーション
ノート(2)
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