パタゴニア(英: Patagonia, Inc.)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ベンチュラに本社を置く、登山用品、サーフィン用品、アウトドア用品などの製造・販売を行う企業である
1973年、クライマーのイヴォン・シュイナード(Yvon Chouinard)によって設立された。ブランド名は、理想的な風景を想起させる南米の地名「パタゴニア」に由来し、ロゴはパタゴニア地方にある名峰フィッツロイ山群をモチーフとしている。
「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」というミッションを掲げ、環境保護活動に非常に積極的に取り組んでいることで知られる。
歴史
パタゴニアの源流は、1957年にシュイナードが自作のクライミング用ギアを製造・販売し始めた「シュイナード・イクイップメント」にある。1970年までに同社は米国最大のクライミングギア・サプライヤーとなったが、自社の製造する鋼鉄製ピトンが岩壁を破壊していることを認識し、1972年には岩を傷つけない「クリーンクライミング」用のチョックへと主力製品を転換した。
1970年、シュイナードがスコットランドで購入したラグビーシャツをクライミングで着用したところ、その頑丈さとデザインが仲間の間で好評を博し、ウェアの輸入販売を開始。これがきっかけとなり、1973年に衣料品部門として「パタゴニア」が誕生した。1980年代には、従来のウールに代わる保温素材として「シンチラ・フリース」を開発し、アウトドア業界に革命をもたらした。
主なモデル
パタゴニアは多くのロングセラーモデルを擁しており、機能美と耐久性が高く評価されている。
スナップT:1985年に登場したシンチラ・フリースを使用したプルオーバー。
レトロX:1993年誕生。防風性フィルム(P.E.F.)を搭載した厚手のフリースジャケット。
ダスパーカ(DAS Parka):1992年発売。化繊ハイロフトインサレーションの最上位モデル。「Dead Air Space」の略称に由来する高い保温性が特徴。
グリセード:ナイロン面とフリース面のリバーシブル仕様を持つモデル。
バギーズ・ショーツ:1982年より続く、水陸両用の多機能ショーツ
ビンテージ市場の価値
ビンテージとしての価値は、希少性、年代の古さ、そして製造国によって決定される。特に「MADE IN USA」モデルや、1990年代特有の「エッグプラント(ナス紺)」や「ハンター(深緑)」といった廃盤カラーの美品は非常に高値で取引される。また、1993年製のブライトパープルなど、特定の年代・カラーのダスパーカは市場で「幻の1着」とされるほどのプレミアム価値が付随している。
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